一人でも多くの方の未来を切り拓く

弊社では一人一人のお客様を大切にし、お客様が真に満足するサービスを提供できるかが何よりも重要であると考えます。お客様や社会の声に耳を傾け、その時代にふさわしいフォーバとしての使命を認識し、『一人でも多くの方の未来を切り拓く』という言葉をお客様や社会への約束として、その実現に向けて真摯に事業活動に取り組みます。お客様を始め、弊社を取り巻く多様な方々の持続的な発展に貢献することがフォーバの社会的責務と考えています。

私たちはこれからも皆様のお役に立つ存在でありたいと考えています。どうぞ弊社に今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社フォーバ 代表取締役社長
高堀 亮太郎

中医学を日本の皆様へ

薬房との出会い

 私は1993年から日中友好協会を通じて、河南省鄭州へ留学する機会に恵まれました。特にこの留学では、中国の漢方医学、つまり中医学に触れることができました。
 私は恥ずかしい話ですが、かねがね水虫に悩まされていました。様々な塗り薬を試しましたが、なかなか改善しません。ある日、鄭州大学の校外を散策していると「薬房」と書かれた看板がありました。そっと覗くと、たくさんの引き出しがあり、種々多様な生薬名が書かれています。私は大変興味が湧き、日本から漢方に関する書籍を一冊取り寄せました。

頑固な水虫が治った!

 早速、「水虫」の項を開き、自分の症状に合うものを探しました。どうも「消風散」というものが適していると分かりました。消風散の処方をメモし、例の薬房に渡すと、かなり怪訝な様子(まだ日本人が珍しかった!)で見られましたが、それぞれの生薬を茶色の紙に包み、紐でくくり、販売してくれました。土瓶と秤、電熱器も買い、生薬を煎じる日々が始まりました。
 その当時、足に水虫だけでなく、眼にはものもらい(かなり大きい!)を患っていました。服用を始めると患部が徐々に小さくなり、3日後にはすっかり治ってしまいました。私はこの変化をみて、効果を実感し、継続して服用することにしました。その後、服用すること1カ月、何をやっても治らなかった、忌々しい水虫がすっかり治ってしまいました。以来、再発することもありません。
 私は、この体験がきっかけで漢方薬に興味が湧きました。その後、上海中医薬大学の中薬学部で、生薬の鑑定や分析を、現地の本科生と一緒に学ぶことになりました。さらに、中薬学部では日本人として初めて卒業する栄誉にも預かりました。

中医学を日本の皆様へ

 中医学は陰陽五行学説など、西洋医学の中で暮らす日本人にとっては、哲学的で、もしかしたら理解に苦しむ医学かもしれません。しかし、長い年月を経て、現在の中国に堂々と存在する中医学は、明瞭な理論体系と治療体系があります。中医学の特長は、整体観に基づき、根本的な治療を試みる点です。私の水虫は西洋医学で治すことはできませんでしたが、漢方の服用で完治しました。皮膚表面の菌を外側から対処するだけでなく、体の内側から働きかけることが奏功し、足の水虫だけでなく、眼のものもらいにも効いたのではないでしょうか。
 私たちは中医学を日本の皆様にもっと知ってもらいたいと考えています。普段の生活の中に、食養生や生薬など中医学の知恵を取り入れ、家庭医学を充実させることは、増え続ける医療費の削減や要介護者の抑制にもつながる対策になります。漢方薬舗しおみの杜を通じて、一人でも多くの方の未来が輝き、またその方を取り巻く家庭も明るく輝くことを切に願います。

代表取締役 高堀 亮太郎